チェンジ!?

牛丼の吉野家も様変わりしたなぁ。後からやって来た作業服を着た30代中程の男性がカウンター向かいの席に座り、三つ折りのメニューを時間をかけて隅々まで眺め「牛鍋丼のBセット」と店員に告げると大きなカバンの中を手を入れて何かを探し始めた。携帯電話でも探しているのかと思ったら、カバンの中から取り出したのは書店のカバーのかかった一冊の文庫本。注文の品が出てくるわずかな時間に読書を始めた(;^_^A
ちょっと前なら考えられない光景。まるで喫茶店に入ってくつろぐ様に、そしていつもの事の様にしれっとした顔で文庫本を読んでいる。何を読んでいるのか気になるが、カウンターのこちら側からは残念ながら見えない。しばらく見てたらお盆に載った牛鍋丼とお新香が前に運ばれて来た。読書を一時中断するのかと思いきや、なんとカウンターに置いた文庫本の上にお新香の小鉢を載せて開いたページを固定し、空いた両手でどんぶりをかきこんでいる。こいつただ者じゃないな(笑)
家族連れや女性客も多くなっているし、吉野家のイメージチェンジ作戦大成功ですね。近い将来、女子が一人カウンターでファッション雑誌を読みながら牛丼を食べる姿を見れる日がくるかも?(笑)
読み始めた文庫本は『江國香織/ウエハースの椅子』