たまちゃん

さい頃のあだ名は『たまちゃん』だった。たまちゃんと言ってもアゴヒゲアザラシのたまちゃんではない。サザエさん家の猫でもないし、ちびまる子ちゃんの友達でもない、名前に『たま』が入っている訳でもない。
いつも陽に焼けて真っ黒で丸顔の私が濃紺のスクール水着を着て泳いでいる様子を見て、同級生が私を指差して「おい、みんな来てみろ!おたまじゃくしが泳いでいるぞ!」と大きな声で叫んだ事から始まる。プールで泳いでいる私にはその聞こえないが、プールの端に着く頃にはクラスの殆んど男子は笑いながら私を指差していた。
そう、おたまじゃくからくる『たまちゃん』なのだ(涙)アザラシもおたまじゃくも黒くてヌメヌメして、ぷっくらとしているが、どちらかと言うとゴマフアザラシのたまちゃんの方がかわいいのに。もし色白で水着が白だったならアシベのゴマちゃんになってたのかしら…?
とあゆむと話していたら
「太っていたらアゴヒゲアザラシのたまちゃんだったかもしれないけど、それもイヤじゃない?」
「それもちょっと悲しい…」
離れたテーブルで騒いでいたネタバラし君がいきなり会話に乱入!
「じゃあ、大人になったからカエルだ!今日からケロヨンと読んであげるよ」
人をブリか出世魚の様に読んで、オマケに『あげる』ってなんだ?せめて可愛くケロッピーにしてよ(怒)

ちょっと昔話、その8でした。