よこ、ななめ、おもて。

きのう読み上げた『真鶴』の話をしたい。文庫本だと全259ページで、いよいよ佳境に入ろうかという225ページの事…。
12年前に失踪した“礼”、妻は“京”には逢瀬を重ねる恋人がいる。作品中にも性行為の場面が幾つかあり、描写は柔らかく書かれている。それが225ページで突然変わる、まるで現実に引き落とすかのように、

“抱きしめるだけではなく、あしをひらかせ、いちもつをぬきさしした。”
なんだかスポーツ新聞のエロ小説(読んだ事ないけど)の様な言葉がいきなり飛び込んできて、興醒めと言うよりどん引きした…。おまけに、いちもつの主は死んでいるかも知れない夫の“礼”、性行為の相手は首にほくろのある幽霊。それを“京”が別の真鶴の幽霊と見ているというシチュエーションだ(;^_^A 次のページでは、
“礼は女を横にし、ななめにし、おもてがえし、ぬきさしをくりかえしている。”
ともある。なんだかなぁって感想でした(笑)