遠足のお小遣いは500円

携帯電話の着信履歴に病院の名前があった。「今度は何の用事だろう?」その時は今日は休みだから買い物前に寄ってみよう、ぐらいにしか思っていなかった。昼過ぎの病院は食事が終わって静かで、外とは違ってクーラーの冷気が支配している。明るい廊下を抜けて病室に入ると、遮光カーテンのひかれた薄暗い病室のいつもの窓際のベッドが空いていた。クーラーで一度はひいた汗が、再び脇から流れてくる…。
ここで種明かし。病院ではなくて老人ホーム(;^_^A しかしベッドが空いて汗がにじむ処は本当の話しで、本当(再)に焦る。室内の暗さに馴れてくると、違うベッドで寝ている親父を発見。「ベッドが替わったなら連絡しろよ、焦るだろ」リアルに“ベッド空き”経験者だから嫌なパターンなんだよ(怒)んっ?これが電話の用事か?看護師に聞くともっと下らない用事だった。遠足のお小遣いの話しだった(笑)
ベッド移動は何度か遭遇しているが、いつまで経っても慣れなくて焦る。今日はベッドでこちら側を向いていたから直ぐに見つけたが、前回は廊下の看護師さんに親父の所在を尋ねた…。あれっ!?前にも書いたかな(笑)