ナンパの手口

ちょっと昔話のつづきです、その6
力本願君(以下:他力君)の名前の所以はネタバラし君とのナンパの手口にあった。他力君本人が言っていたのだから間違いない、そのナンパの手口はこうだ!!
ライブハウスで演奏する彼、「女の子にもてたい」という理由で始めただけあってメキメキ上達し今ではバンドのバンマスだ。甘いマスク(私語?)の彼を目当てにやってくる女の子もいるし、時々は自分がボーカルレッスンを付けている女子の取り巻きも付いてきている。しかし、演奏の休憩時間などに目を付けた好みの女性の席にいきなり「一緒に飲みませんか?」と同じテーブルに座りにくいそうだ。(えっ!そうなの?いきなり隣に座ってネタばらしをはじめたではないか)
そこで、他力君の出番がやってくる。彼はいつも演奏の途中にやってきてステージに近い、一人では広すぎるテーブルに座る。そして更に後からやってきたお一人様女子やグループ女子と相席になる。そこで演奏を終えたネタバラし君がそのテーブルにやって来て、楽しくおしゃべりするきっかけにするそうだ。お店が混んできても決してカップルは座らせない、お店の店員さんも半分グルだ(^_^;)
『女好き』の肩書きのつくネタバラし君は、持ち前の話術と笑顔でテーブルはすぐに盛り上がる。一方、他力君は自称口下手で話の輪に上手く入れない時もあるし、盛り上がる時もある。彼に言わせると、ネタバラし君が同じテーブルにやって来てネタバラし君を夢中になる女子が殆んどだが、たまには他力君に「この人何者?」と興味を持ってくる人がいて、そんな女子が狙い目なんだって。
「本当は家庭的で地味目な女子が好きなんだけど・・・、」そんなことをつぶやいている他力君、君もまんざら嫌ではない顔だぞ!!